導入:情報収集だけで1日が終わる…
営業職の皆さん、商談準備でこんな経験はありませんか。
「訪問前に取引先のニュースをチェックしよう」と思い、
IRやPR TIMESをいくつも開いていたら、気づけば15分以上経過していた。
商談の準備時間は限られています。
ニュース確認に時間を取られ、提案内容のブラッシュアップに手が回らない。
そんなときに試してみたのが「AIに取引先の最新情報を聞く」という方法です。
課題:最新ニュースを追うのが現実的に難しい
担当企業が数社であればまだ対応できますが、
10社以上になると、全社分の動向を毎日追うのはほぼ不可能です。
上司や顧客は「最近のニュース、見ました?」と当然のように聞いてきます。
つまり、営業は「最新情報を常に把握している前提」で動かなければならない職種です。
この情報収集をAIに任せることで、調べる時間を短縮し、
“情報を読む”よりも“理解して活用する”ことに時間を使えるようになります。
実践:AIに聞くだけで情報がまとまる
実際に私が行っている方法を紹介します。
ChatGPTやMicrosoft Copilotの活用
商談前に、次のようにAIに指示を出します。
「Web検索で、○○株式会社の直近1週間のニュースをまとめて。
営業訪問前に押さえるべきポイントを3つに絞って教えて。」
AIは企業の公式サイト、プレスリリース、ニュース記事を検索し、
要点を短く整理してくれます。
出力例(実際の利用ケース)
- 新規サービス「○○クラウド」を発表(中小企業向け)
- 新社長就任により営業方針が刷新予定
- 業界全体で価格改定トレンド、コスト説明が重要
この3点を読むだけで、商談の方向性が見えてきます。
「御社の新サービス拝見しました」と一言添えるだけで、
相手の印象も変わります。
工夫ポイント:視点を指定する
AIに質問するときのコツは、「営業担当者視点で」「提案準備用に」「雑談で話せる軽いネタも入れて」など、視点を指定することです。
この一言を加えるだけで、AIの回答が実務に即したものになります。
“ニュース要約”から“商談準備メモ”へと変わる感覚です。
注意点:AIの回答は確認して使う
便利な反面、AI情報を扱う際には注意点もあります。
- 機密情報や社内データは入力しない
企業名や公開ニュースのみを対象とし、契約内容や個人情報は入力しない。 - AIの情報源を必ず確認する
ChatGPTやCopilotの要約内容が正しいか、元記事URLを確認する。 - 出力内容をそのままコピペしない
報告書や社内文書にそのまま貼り付けると「AIが書いた文章」とわかってしまうことがあるため、
自分の言葉に置き換えて使う。
効果:AIがリサーチ担当になった感覚
AIを使い始めてから、1社あたりのニュースチェック時間が
10分から約2分に短縮されました。
商談直前にAIで最新ニュースを確認するだけで、
「今どんな話題が出ているか」を即座に把握できます。
結果的に、商談での話題の幅が広がり、提案の深さも変わりました。
今ではAIを“情報リサーチ担当”のように活用しています。
まとめ:AIに聞くが営業の新しい朝習慣
AI活用というと難しく聞こえますが、実際はとても簡単です。
朝のコーヒーを飲みながら、AIにこう入力するだけで十分です。
「○○社の最近のニュースをまとめて」
これで3分後には、取引先の動向が整理された状態になります。
ニュース検索に時間をかける時代から、
AIに調べさせ、自分は“考える営業”へとシフトする時代になりました。
結論
AIは「情報を探す」ためのツールではなく、「情報を整える」ためのツールです。
営業に必要なのは、AIの使い方を知り、目的に合わせて上手に質問できるスキルです。
次の商談準備でぜひ試してみてください。
AIがあなたの“情報担当”として、商談を支えてくれるはずです。
タグ: 営業職AI活用 / ChatGPT活用 / Copilot活用 / 商談準備 / 情報収集効率化 / 時短術

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