ChatGPTに慣れてきた頃、こんな経験はありませんか?
「気づいたらすごくいい会話になっていたのに、振り返ってみると全体の流れがよく分からない…」
最近は、YouTube動画の要約もできるChatGPTの拡張ツールが話題になっていますが、それよりも日常的に使う「チャット上の会話整理」の方が切実ですよね。
この記事では、ChatGPTとのチャットで「上手く要約できない」問題に直面した実体験をもとに、実践的な対処法を紹介します。
筆者の実体験:会話が盛り上がったのに、あとで見返せない!
営業提案の準備で、ChatGPTとテンポよくアイデア出しをしていたときのこと。調子よく進んでいたので、1時間以上やり取りが続きました。ふと、「これまでの会話を要約して」と頼んだところ、返ってきたのは直近のやり取りだけ…。
数時間前に話していた重要なポイントはスルーされていて、スクロールして探すのも一苦労。これでは整理するどころか、余計に手間がかかる結果に。

やりとりが短い場合:会話上で使える簡単プロンプト
もしやりとりがまだ短く、トークン制限にかかっていない場合は、以下のようなプロンプトで要点を整理できます:
以下のチャット内容を、話題ごとに分類して3行以内で要約してください。重要なポイントは箇条書きで明確にしてください。
このとき、「このチャットの目的は〜」と明示すると精度がグッと上がります。
やりとりが膨大な場合:4つの解決策

やりとりが長くなったときの「上手く要約できない」問題を解決するには、次の4つの方法があります。
① 分割コピペ+統合
長文の対話を3〜5個に分けて貼り付け、各パートを要約後、最後に統合する方法。正確性は高いけれど、手間がかかります。
② CopilotやNotion AIでの事前整理
Copilotなら、TeamsやOneNote上の会議記録ややりとりを自動で要点整理してくれます。それをChatGPTに貼ることで、要約精度が飛躍的にアップ。
③ 「目的+分類」プロンプトの活用
以下のようなテンプレが便利です:
このやりとりの目的は〇〇です。内容を話題ごとに分類し、各話題の要点を3行以内で要約してください。
④ ログの“概要”だけを渡す方法
以下のように概要だけ渡して整理を頼む裏技も:
このやりとりでは①提案構成、②資料表現、③上司への共有という話題が出ました。要点を整理してもらえますか?
なぜCopilotを併せて使うのがオススメなのか?
「ChatGPTだけでできないの?」と思う方も多いでしょう。でも実際には、“情報の下ごしらえ”がないと精度が落ちるのが現実です。
CopilotやNotionなどのツールを使うと、次のような利点があります:
- 話題のまとまり(スレッド構造)があるので視認性が高い
- 自動要約で、ChatGPTが読む情報を圧縮できる
- ChatGPTに「本質的な改善や提案」をさせやすくなる
**ChatGPTは万能に見えて、構造化された情報が得意です。**逆に、まとまりのない文章は苦手…長文でごちゃっとしたログをそのまま渡すと、直近しか拾わないという弱点があります。

まとめ:会話の整理は“準備と工夫”がカギ

ChatGPTとのチャットで要約が上手くできないと感じたら、まずは会話の長さや目的を意識してみてください。
短い場合は「目的+分類プロンプト」でOK。
長い場合は、
- 分割貼り付け+統合
- CopilotやNotion AIで事前整理
- 概要からの整理依頼
といった工夫が有効です。
日常業務でのAI活用も、「情報の見せ方ひとつ」で精度が大きく変わります。ぜひ、今日から実践してみてください!
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