こんにちは、KenTeeです。
「購買・資材調達職としてそろそろ新しい職場に挑戦したい」
「調達人材としてさらにスキルアップしたい」
おそらく、購買・資材調達職で転職を考えているけど「なにからすればいいのか…」と悩んでいる人が多いと思います。
実は、購買・資材調達職の転職はネットやSNSにおいて情報が非常に少ないです。ですが、一方でいまの転職市場において、調達人材のニーズは非常に高まっています。理由は、昨今の部品逼迫による調達難を受け各企業が調達力の強化を急ピッチで進めているためです。
実際に僕自身も2023年に調達人材から転職を成功したうちの一人です。その過程で感じたことは先にも述べたような調達人材の転職に関する情報の少なさです。実際の転職活動で困ったからこそ、本記事を書いて皆さんに発信しています。
もしあなたが購買・資材調達職としての転職を考えているのであれば、ぜひ、この記事を読み込んでみてほしいです。そうすれば、調達人材が転職を志望する際の注意点やポイントが分かるはずです。
そして、あなたも転職を失敗することなく、確実に成功することができるはずです。
購買・資材調達職って転職しやすいの?
「よーし!転職活動始めるぞー」
と考えている皆さん、少し待ってください。
皆さんは、購買・資材調達職の転職市場についてどこまで知っていますか?
え…
そういえば全然わかんない…
WEBエンジニアや研究者の転職市場ってよく聞くけど、メーカーの購買や資材調達職の転職市場ってあまり耳にする機会がないと思います。
以下は転職市場における職種別転職者の割合、購買・資材調達職は以下の黄色枠の中となります。実際に転職者の数を見れば全体割合は18%で上位にありますが、この中にはマーケテイング部門や人事総務部門も含まれており、購買・資材調達職の割合は少ないと言えます。
特に購買・資材調達職の市場価値ってわかりにくいってイメージがあります。
転職で失敗しないために、採用側の事情や自分自身の市場価値を理解しておくことが非常に重要です。
今わからなくても全然OKです。
転職を考えはじめたけど…
そもそも購買・資材調達職の転職市場ってどんな感じ?
購買・資材調達職が不足している?
実際に購買・資材調達職の人材は大きく不足しています。
理由は、調達職場の高齢化です。
特に、就職氷河期の採用減少の影響もあり、40前後の年齢層の調達人材大きく不足しているのがどこの企業も共通している悩みだと言えます。
そしてこの状況は企業にとって相当深刻な悩みとなります。
なぜなら、言い換えるとこれからのマネージャーを担う年齢層の人材が不足している状況を表しているからです。どんなに40代や50代の人材が頑張ったとしてもなかなかこの問題は解決に至りません。これからの調達職場を担うはずのマネージャー候補となる若手調達員が不足しているのです。
購買・資材調達職の市場価値
上記の調達職場の高齢化を考慮すると、購買・資材調達職の転職市場における市場価値は高いと言えます。
また最近になって購買・資材調達職の市場価値をグッと押し上げる状況になっています。
それはコロナ渦の深刻な部品逼迫です。
いまの各企業の購買・資材調達職の方々は、2019年以降数年にわたる部品調達難を経験しています。度重なる納期遅延対応および都度求められる戦略見直しを迫られました。漏れなく当時購買・資材調達職に携わっていた人々は過酷な状況を経験しています。
いまの転職市場はそれを経験した人材を強く欲しています。
各企業が急ピッチで開始した調達職場の強化
コロナ渦の深刻な部品逼迫を受け、現在、各企業は調達職場の強化を開始しています。具体的には以下。
- 再び部品逼迫に備えた対策立案
- 部品サプライチェーンの大規模な見直し・再編
- データ活用を目的とした調達DXの推進
これらの活動を今の調達職場で実施するにあたり、やはり人材の増員・強化が必要になってくるはずです。既存の調達ノウハウを持った人材だけではなく、ITやデータ活用などにも詳しい人材も新たにニーズが高まっていると聞きます。
購買・資材調達職のよくある転職理由
購買・資材調達職の転職理由は様々です。
中でも多いのが以下です。
- 別業界での調達業務の経験獲得のため
- より高い調達力を誇る企業での調達経験獲得のため
製品を作るためには、原材料・部品の調達力がカギとなります。調達職場は、各メーカーのモノづくりを支えている最重要部門です。そのため、各企業が独自の調達戦略をとっている場合がほとんどです。
企業により調達職場の調達戦略や調達システムは大きく異なります。そのため、転職を通して他社の調達職場を経験するというのは非常に面白いことなのです。
購買・資材調達職の転職までの第一歩
焦らない!準備期間は最低1年間を見ておく
転職を考え始めてもすぐに転職をしてはいけません。
僕たち会社員にとって会社を退職することは大きなリスクです。だからこそ転職する際は焦らずにじっくりと考えて悩むことが重要になります。
転職を考える際は焦らず慎重に!
個人的な意見ですが、ざっくり1年間くらいは転職するための情報収集や準備に充ててみていいと思います。
転職を考えはじめたらまずやること
転職を考え始めたらやることは大きく2つあります。
- 自分の調達スキルをチェックする
- 情報収集のため複数の転職サイトに登録
自分の調達スキルをチェックする
転職市場に自分という商品を売り込むためには、あなたがどれだけ調達マンとしての価値があるのかをアピールしなければなりません。
そのために必要なのが、自身の調達スキルのチェックです。
スキルをカテゴリ分けし、知っている知識や実際の業務経験の有無などをあらためてチェックしてみましょう。実際にチェックしてみると分かるのですが、調達業務は案外幅広く奥が深いということ。この分野は経験もありよく知っているけど、この分野はあまり知らないなんてことにも気づけます。具体的には以下。
- 購買の基礎知識
- 取引先管理の経験
- 工場モノづくりの管理経験
- 海外調達ノウハウ
- コスト管理スキル
チェックするうえでのポイントは、知らない分野や経験のない業務があったしても問題ないということ。
転職において、自分のスキル経験を客観的に分析できているかというのが非常に大切です。
情報収集のため複数の転職サイトに登録
転職を考えるにあたり情報収集は非常に重要です。
転職を考えた始めたとしても、職場の同僚にはなかなか相談しにくいものです。
そんなときにオススメの方法は、とりあえず転職サイトに登録しておくということです。
まずは一歩転職に向けた行動をとってみるのが大切です。
まとめ
以下まとめです。
- 購買・資材調達職の転職市場はアツい
- これからの調達職場は既存の調達スキル以外も求められている
- コロナ渦での調達経験は超貴重
- 各企業が調達人材の強化を図っている
- 焦らずじっくりと転職について考える
- 自身の調達スキルをチェックしてみる
- とりあえず転職サイトに登録してみる
コロナ渦を経て、購買・資材調達職の人材ニーズは確実に高まっています。いま転職を考えているあなたにとっては追い風となっていると言えます。
しかし焦ってはいけません。
転職で失敗する理由はよく情報収集をしないままに安易に転職してしまうことで、「こんなはずじゃなかった…」なんて後悔をすることもあります。しっかり情報収集し転職してよかったと思えるように行動しましょう。
あなたも購買・資材調達職としての転職を成功させましょう!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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