こんにちは!KenTeeです。
今回は社会人の必須スキルともいえるビジネスシーンでの『質問力』について書いていきます。
まず、質問力と聞いて皆さんは何をイメージしますか?
「そもそも質問にうまい下手なんて存在するの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう
結論、質問力が高い人は低い人の何倍もの成果を得られます。
さらに、多くの人がその差に気づかず、何気なく日々使っているからこそ大きな差が出るスキルなんです!
そもそも質問をすることの重要性って知ってますか?
質問力の話をする前に、質問することの意味について考えてみます。より質問力の重要性を理解するために。
以前読んだ本に、”興味関心の差は、知識の差”という言葉がありました。言い換えると、”聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”とも言います。
この言葉は、皆さんもご存知「知らないことを恥ずかしがったり知ったかぶりせずに素直に聞くことの大切さ」を説いています。
これを日々のビジネスシーンに当てはめてみると、質問する機会に溢れていることでしょう。
学生と違い、社会人は毎日のように初対面の人に会う機会も多く、常に情勢は変わるので「これっていったい何だろう?」という疑問が沸いてくるはずです。
皆さんはこの日々生まれる疑問を、自分自身のために都度解決していますか?「なんだか面倒くさいな…」「頭が悪いなんて思われたらどうしよう…」なんていう理由で疑問を飲み込んでしまっていませんか?
計算してみましょう。
社会人生活40年で、毎日必ず1個質問をして解決していく人と、疑問を飲み込んで何の質問もしない人でどれだけの差が出るのか?
答えは、およそ16,000回もの差が生じます。何の質問もしない人は、質問ばかりしている人と比較して1万回以上も質問する機会を損しているんですね。
最初は同じ能力の2人だとしても、この両者の間には、40年後には恐ろしいほどの差が生じそうです。
あなたは普段、質問をよくする人ですか?それとも、あまり質問しない人ですか?
ちなみに、私は仕事でもプライベートでも何でも聞いてしまう方です。何にでも興味を持ち、その場で聞いてみることを実践しています!
では、むやみやたらに質問をする人を目指すのか?そうではありません。
質問をする際には、必ず相手がいることを意識しましょう!そして、その相手の貴重な時間を奪って、自身の知識を獲得しているのだということも忘れてはなりません。
我々は、限られた時間で質の高い質問をする必要があるんですね!
質の高い質問を繰り返し、自身の知識を最大化するための必須スキルが”質問力”ということなんです!
- 目次
- ●質問力をあげるために意識すべきこと
・質問の種類について
・質の高い質問とは?
・みんながやりがち!NG質問 - ・とにかく数字に落とし込む!「で、結論、いくらですか?」
●知識化するための重要ステップ「帰るまでが遠足」理論 傾聴力とは?
質問力を上げるために意識すべきこと
まず、質問力は向上させることができます。詳しい内容は以下で述べますが、簡単に早く質問力を上げることが可能です。
そのためにまず大前提として意識しなければならないことは、
・自分の知りたいことをまず明確にする (できれば紙に書く)
・早く正確に相手から聞き出すよう工夫する
上記は、一見、当たり前だと思われる2つのポイントですが、多くの人がこれらの点を曖昧にしているように思います。
目的が違えば手段が変わるので、「自分が知りたいことをどう引き出すのか?」が自分の中で整理されていなければ、自身の欲しい回答は入手できないということです
以下でご説明します
・質問の種類について
まず、質問にはどんな種類があり使い分け可能なのかを明確にする必要があります
皆さんは一般的な質問は大きく2つに分類できるということはご存知ですか?
その2つとはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンです
・オープンクエスチョン
「売り上げと伸ばすにはどうしたらいいか」いった、答えが一つに決まっていない質問のことを指します
不特定多数の回答が予想される際に、何かしらの事実や相手の考えを知りたい場合に使われます。
・クローズドクエスチョン
「はい、いいえ」で答えられるような回答範囲が限定された質問のことを指します。
上司が部下に「〇〇の資料できたか?」などシンプルに答えが早く知りたい場合や、話を長びかせたくない時などに使われます。
私たちが日常で使っている質問はこの2種類しかないのです。「そういえば確かにそうだな…」と納得できますよね。
質の高い質問とは?
前述に述べた通り、質問には2種類あることが分かりました
では質問の質を高めるために意識しなければならないことは何でしょうか
それは、オープンクエスチョンに『提案』を織り交ぜることです。
具体的な例を見てみます
来期の予算、営業部から増やしてくれと言われたんですが、
増やした方がいいですか?
いきなり増やしてくれと言われても無理だよ…
会社全体で予算削減の指示が出ているんだから!
いかがですか? これは ”提案”のない質問(オープンクエスチョン)の例です
完全なダメ質問です
Aさんの質問には、自分の考えやデータがなく、単なる伝言ゲームになってしまっています
これでは上司に納得してもらえませんし、結果的に、来期の営業部の予算は増えないでしょう
では、このNG質問に”提案”を加えるとどうなるでしょうか?
来期の予算について営業部から増やしてくれと申請がありました。
予算削減が言われてますが、営業部は会社全体で6割程度の利益を生む部門です。
その他部門への予算配分を見直して、営業部予算を検討してみてはどうでしょう?
確かにそうだね!
まず予算配分のデータをもとに再検討してみよう!
来期は仮に難しいとしても、今後予算を増やす必要があることは提案してみよう!
いかがですか?
同じ質問でも、Aさんの”提案”があることで大きく前進していくように感じませんか?
当然、上司もAさんに対し、「しっかりと自分で考える、信頼のおける部下だ」というイメージを持つはずです。
”提案”というと難しく聞こえるかもしれませんが、”自分はこう思いますがいかがですか?”という文言を付け加えるだけで質問力は向上します
・とにかく数字に落とし込む!「で、結論、いくら(数字)ですか?」
この質問方法は、話が長い人や、些細なことでも針小棒大に話す人を相手にする際に有効です
会議中に、声の大きい人や何事も大げさに話す人のせいで会議が進まなくなってしまったという経験はありませんか?
みんな!営業部の成績向上のためにいい案はないか⁉
顧客訪問回数を増やすのはどうでしょう?
そうすれば、より一層顧客獲得に繋がるかと…具体的には…
それは、コストがかかりすぎるのでダメだ!今、営業部の予算は前年から減っているし、さらに削減するように指示が出ているんだ
”え…予算にさらに影響するのか。どうしよう..”
こういう時は大抵、具体的な数字もないのに「なんか漠然と怖いな…」という集団心理が働き、皆の思考が停止してしまうという状況です
こういったときは、”数字”を明確にするが大切です。なぜなら、自分にとっての数字の”1”は他人から見ても”1”だからです
”数字”が分かれば、声の大きい人や大げさに話す人の話も、全員が客観的に把握できるのです
結果、皆が得体のしれない恐怖を感じることを回避でき、会議がぐんっと進みます
具体的に以下のような質問があればいかがでしょうか?
では、具体的に今期の予算の何%に影響するのでしょうか?
今回の提案による予算影響が小さければ、予算を気にする必要はないかと思います。
うむ…おそらく5%程度の影響だろう。
さらに確認したところ、今期の予算にはまだ余裕がありそうだ。
そうですか。予算影響は気にする必要がなさそうですね!
今回の提案は営業成績を30%増加させる試算があるので、
まずは実行させていただけませんか?
より具体的に、かつ早く会議の結論が出ることに気づくはずです。
この数字を明確にして会話することは、飛躍的に会議効率が向上するはずです
知識化するための重要ステップ「帰るまでが遠足」理論 傾聴力とは?
みなさんも子供のころ、「帰るまでが遠足です」と先生に言われた経験はないでしょうか?
この言葉の意味は、「家に帰るまではしっかりと気を抜かずに、安全に行動するように。お弁当と食べて安心して帰り道でけがをするなどないように」というメッセージがあります
質問に対しても同じことが言えます
質問者は、相手からしっかりと回答を入手し理解することが、”質問”という行為の一部なのです
であれば私たちは相手が質問に対し答えている際、しっかりと聴くことが重要になります
相手の説明を真摯に受け止め、かつ相手の答えが自分の意図していない方向にずれていないか確認の意味をこめて聴くことが必要です
これを傾聴力という風に言われることもあります。
質問力の高い人は、聴き方のプロでもあるとも言えるでしょう
まとめ
質問しない日はないというほど、私たちは仕事でもプライベートでも多くの質問を誰かに投げかけています
皆が何気なく使いがちだからこそ、質問力を意識するのとしないのでは大きく差が出てくるはずです
違う見方をすれば、実践の機会が多いからこそ質問力はすぐに向上させることができるスキルなのかもしれません
まずは日々の自分の質問がどうなのか、質の高い質問をできているのか振り返ってみてください
そして、少しでも改善の余地があるのであれば、今日から少しずつ実践してみてください
必ず質問した相手の反応が大きく違うということに気づくはずです
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