日本のあらゆる業界で、新たなデジタル技術を使ったDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めることが求められています。そして、いまやすべての社会人にITリテラシーの知識とスキルが必須となっています。
そんな中で注目を集めているのが、国家資格のITパスポートです。
「ITのことなんて全然わからない」って方向けの入門テストです。
今すぐITパスポート試験に挑戦したいけど、適切な勉強方法が分からない方は多いのではないでしょうか?
今回は、ITやDXについて学びたい初心者の方にITパスポート試験に最短合格するための勉強方法をご紹介します!
2022年1月9日(土)、ITパスポート試験を受験。そして合格しました。
僕はIT業界に勤めているわけでもなければ、IT部門で働いているわけではありません。一企業の工場の部品バイヤーです。
しかも、知識ゼロの状態からたったの2週間の勉強で合格しました。ちなみに受験回数は1回だけ。
↑実際に、僕が2022年1月9日に受験した際の試験結果の速報です。
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ITパスポートって?
国家資格の1つ
ITパスポートは国家資格です。
国家資格と聞くと「なんかすごい」という風に聞こえるかもしれませんが、言い換えると中央省庁または都道府県レベルの地方自治体が所管する資格といえます。
つまり、資格を付与するバックにしっかりと信頼のできる組織がいるということです。ちなみにITパスポート試験は経済産業省によって認定されます。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”が身につきます。
ITパスポートを取るメリットは?
IT関連の知識がつく
『AI革命』、『第4次産業革命』などのワードが飛び交うようになった現代、IT関連の知識=”IT企業の社員のみが必要な知識”ではありません。
IT業界にない企業であったとしても、社内DX(デジタルトランスフォーメーション)などが叫ばれています。
社会人にとってマストな知識が、IT関連のノウハウなのです。
「知っているなんてすごい」から、むしろ「最低限知らないとヤバい」という世論になっているんです。
基本情報技術者試験の入り口に立てる
世の中には多くの『情報をあつかうための試験』が存在します。
それが以下の表。
上記の中で、ITパスポート試験はその入り口にあたる試験です。簡単に言うと初級試験で、”柔道の白帯”みたいな試験ととらえてもらえるといいでしょう。
ITパスポート試験の難易度
出題内容や合格基準、合格率を解説
出題内容
言わずもがなですが、IT関連の知識についての知識を問われる試験です。
そして、ITパスポート試験は主に3つの分野から出題されます。
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
上記の通り。
なんだか、いきなり難しそうなワードだな…
と思った方安心してください。
試験2週間前の僕は同じ疑問を持っていました。これらのワードを見ても「ストラテジ???」って感じでした。
分からない人のためにそれら3つを簡単に説明すると以下です。
- ストラテジ系… 『企業活動や企業の法律について』
- マネジメント系… 『プロジェクトの進め方、人材活用について』
- テクノロジ系… 『IT関連機器の役割と特徴、セキュリティ対策』
合格基準、試験のボーダーラインは?
ITパスポート試験の合格ラインは60点です。
正確には以下の合格ラインが公式に公開されています
簡単に言うと、全体の60%を取れれば合格できます!
つまり、限りなく万点を目指す必要ないということ。
100問あれば60問を正解すれば合格する、言い換えると40問までは間違えてもオッケーということ。
一般的な合格率は?
結論からいくと、ITパスポートの一般社会人の合格率は50%です。つまり、2人受験したら1人が合格する試験ってことです。
過去に例年の合格率があります。
合格率50%と聞いて「難しいな?」と思いますか?僕は最初にこの数字を見た時に「なんだ受かりそうじゃん!」って思ってしまいました。
逆に「正直、難しいな…」と思った皆さん。合格率50%は全然ビビるべき数字じゃないです。
だって、受験生全員が本気で勉強して試験を受けていると思ったら大間違い。
恐らく、全体の4分の1程度は「勉強してないけど、ラッキーで受かればいいや…」って思っている人だからです。
社会人の試験なんてそんなもんです。
知識ゼロでも受かるのか?
これは僕の経験から自信をもって言えます。
ITパスポートは知識ゼロの素人でも十分に合格します。
しっかりと作戦を立ててやることを明確にし、最短で勉強すれば試験は合格できます。
2週間でITパスポート最短合格するために僕がやったこと
『知識ゼロの状態から、2週間で合格!』とは言うものの、僕も試験に向かってやることはやりました。
僕自身がやってみて効果があった対策をご紹介したいと思います。
おおきく以下の3つです。
- 学習時間の確保
- 出題傾向の分析
- 『ITパスポート過去問道場』で2,000問解いた
学習時間を確保する
一般的にITパスポート試験合格に必要な勉強時間
一般的には、IT知識のない人が合格を目指す場合に必要な勉強時間は約180時間といわれています。1日2時間の勉強をすれば、3カ月程度で合格を目指せます。情報系の学校に通う学生や、IT系の仕事をしている社会人など基礎知識がある人は約100~150時間の勉強で合格を目指せるといわれています。
参照:ITパスポート試験はどれくらいの期間の勉強時間が必要か?|スタディング https://studying.jp/itpassport/about-more/kiji-28.html
最短合格に最低でも計40時間は必要
上記で一般的な勉強時間を紹介しました。
ただ、私の個人的な感想としては「そんなに必要はない」というもの。
では最低何時間必要なのかというと、40時間くらいは必要かと思います。日に3時間×14日間の学習でざっくりと40時間ぐらいですね。
僕個人的には40時間あればまあ余裕をもって学習できる感触でした。
出題傾向の分析
2週間の短期決戦 とにかく作戦が命
ITパスポート試験で一番力を入れたこと。
それは試験勉強を始める前に、試験を分析し対策を立てたことです。
まず、出題傾向の分析をしました。「どの問題に一番の学習時間を投下するかを決める」ということでした。
私は過去問集を購入していたのでそれが非常に役に立ちました。実際に過去の問題数や傾向、その年に特に対策が必要な分野などが具体的に理解出来ました。
『ITパスポート過去問道場』で2,000問解いた
ITパスポートは過去問だけやればOK
ひっかけやひねった問題は出ない
ITパスポート試験においては意地悪な問題は出ません。
素直に正しい知識で解答すれば、100点を取れる試験です。
勉強しすぎると、深読みや裏読みをしてシンプルな問題を逆に難しくとらえてしまいがち。無駄に失点してしまうリスクがあります。
『ITパスポートではひっかけ問題は出ない』これを覚えておきましょう!
ITパスポート最短合格を目指すうえでのNG行動
NG① まず分厚い参考書を読み始める
ついつい試験でやってしまいがちなミス。
分厚い参考書を買って読み始めること
これは、最短で合格を目指す試験勉強ではやめましょう。なぜなら、時間とコストで非効率的な方法だからです。
「専門的にじっくりと学びたい!」という人なら参考書を読むのもいいでしょう、ただし、時間はかかります。
何度も言いますが、とにかく過去問に触れまくることが合格への一番の近道です。
NG② 問題集の1ページ目から解き始める
これもNG行動の1つです。
問題集を買ってきて、1ページ目の問題から順に解いていく
じゃ、どこから解けばいいの?
という方へコツを教えます。
先述した通り、ITパスポート試験対策で必要なのは、『事前に問題を分析し作戦を立てること』です。
問題を解き始めるのは
作戦を立てたうえで一番重要度の高い分野から手をつけましょう!
くどいようですが、最短で試験合格を目指すうえで非効率は悪です。要領よく進めていくことが何より重要です。
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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